アバウト・タイム ~ タイムトラベルできる超能力者になる体験

アバウト・タイム

もしわたしが過去に戻れるのであれば・・・小学5年生ぐらいに時間をまき戻して、学校の勉強はほどほどにしてもっと別のことを勉強すると思います。

過去に戻れるのであれば・・・あなたは真っ先に何をしますか?

きっとたくさんやりたいことがあると思いますが、これから紹介する映画の主人公は、タイムトラベラーという特殊能力の持ち主にも関わらず、、、、なんと、、、、最終的には「過去には戻らない」という決断を下します。

過去に戻れるのに、過去に戻らない」という結論に至った思考回路を疑似体験すれば、きっとあなたも(いまよりもっと!)人生を輝かせることができるはずです。

アバウト・タイム

あらすじ

ティム・レイクは20歳のある日、父から「我が家系の男だけは、過去にタイムスリップできる」という衝撃の事実を告げられます。

ティムは過去へのタイムスリップという恐るべき力をお金や権力や趣味ではなく、「愛する人を見つける」ことに使い奮闘するのですが・・・・

人間万事塞翁が馬

アバウト・タイムで注目してほしいのは「時間」についての考え方です。

主人公のティムは都合の悪い出来事があると、すぐに過去に戻り、過去の出来事を修正します。

しかしある日、主人公は「ある可能性」に気づきます。『都合の悪い過去』はあくまでその時点で「都合が悪い」ことであり、もっと先の将来からすれば「人生の分岐点」だったかもしれないという可能性に気づいてしまうのです。

中国の故事にも「人間万事塞翁が馬」という似たような話があります。

人間万事塞翁が馬

塞(さい)という地域に住む翁(おきな)は、脱走により馬を失ったり息子が大怪我をするなどの災難に見舞われる。

いずれの事件も発生当初は「できれば避けたい出来事」だったが、馬を失ったからこそ優秀な馬が手に入ったり、息子が大怪我をしたからこそ息子を兵役にとられずに済んだというプラスの一面もあったことは無視できないという話。

「人間万事塞翁が馬」は、一般的には「幸せが不幸になったり、不幸が幸せになるのだから、目先の幸福や不幸に一喜一憂するべきではない。」という意味で解釈されるのですが、アバウトタイムでは、そこからもう少し踏み込んだ解釈を導きます。

今日という日を生きる

予告編にもあるように映画では「今日という日を生きる。それが人生を豊かにする。」というメッセージが強く語られるのですが、、、、なぜ?主人公がそのような価値観に行きついたのか?という点がポイントになります。

「今を大事にしろ!」というような熱いメッセージは昔からありふれたものですが、映画「アバウト・タイム」を鑑賞すれば「今日という日をもっと真剣に生きないと本当に損するんだな!!!」という教訓を素直に受け入れられるはずです。