クリーピー 偽りの隣人 ~ 結婚生活の息苦しさを理解しない旦那に発狂する体験

あなたは「今日どんな一日だった?」という家族の会話をちゃんとしていますか?

今回紹介する映画では、非日常的な一日を過ごしていたのに旦那さんから「今日はどんな一日だった?」と質問されても「なんでもない」と答えてしまう奥さんが描かれます。

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クリーピー 偽りの隣人【予告動画】

作品紹介

黒沢清監督。西島秀俊が主演。妻役は竹内結子。そのほか川口春奈、東出昌大、香川照之ら豪華キャストが集結。第15回日本ミステリー文学大賞新人賞に輝いた前川裕の小説を映画化。

隣人に抱いた疑念をきっかけに、とある夫婦の平穏な日常が悪夢になっていく恐怖を描いた作品。

壊れた夫婦関係

作品の前半は「ほのぼのとした夫婦関係」が描かれているのですが、後半になるにつれて「夫婦関係の破綻」が少しずつ浮き彫りになっていきます。

この作品を鑑賞すれば「なんだかモヤモヤするなぁ~」という気持ちになりますが、そのモヤモヤの原因の一つは「夫婦関係の破綻」が直接的に描かれていないことにあります。

竹内優子は作中のなかでこういいます。「わたしは人生のいろいろなものを諦めた。引っ越せば、なんとかなると思ったけど。」と。

しかし夫である西島秀俊は、妻の異変にほどんど気づいていません。その証拠に隣人が明らかに異常な人物であることが発覚し、妻がボーっとしているにも関わらず、妻に迫っている危機を察知できないのです。

この映画を観た観客は、妻の変化に鈍感すぎる旦那にイライラするはずですが、作品も終盤になりと旦那が鈍感すぎる理由が明かされます。

なんと・・・・常識人ぶっていた旦那は・・・・サイコパスだったのです。

サイコパス刑事

西島秀俊がサイコパスであることは、作品の序盤から匂わされていました。

犯罪者を「貴重なサンプル」扱いしたり、過去の事件(両親と兄が失踪)の辛い記憶を思い出している被害者女性(演:川口春奈)に対して、「(殺人事件の捜査をするのは)趣味なんです。」と断言して悪びれもしない人格はまさしくサイコパス的です。

作品の終盤になると、異常な人物として描かれる香川照之から逆に、「こいつオカシイ」と捨て台詞を吐かれてしまう場面なんかもあります。

そして(ネタバレになりすぎるので詳細は割愛しますが)結果的に西島秀俊がサイコパスであることが幸いして危機を逃れるわけですが、危機を脱したにも関わらずハッピーエンドにはなりません。

なぜならば異常な隣人から解放されたところで、妻(竹内結子)とサイコパスの旦那との夫婦生活は続くからです。

最後に

作品はこう語りかけているようです。

あなたは隣人のことを理解していますか?(もしかしたら犯罪者かもしれませんよ?)

あなたは家族のことを理解していますか?(もしかしたら既に夫婦関係は破綻しているかも?)

あなたは自分のことを理解していますか?(もしかしたらあなたこそがサイコパスかも!!!!!)

おそらくあなたは自分のことを正常と思っているかもしれません。しかしそうである保証はどこにもないのです。