脱法的な存在であるマフィアの世界では、「仲間を裏切るな」が基本です。
警察に逮捕されたからといって、簡単に口を割るようではファミリーの一員として認められることはないのです。
しかし「仲間を裏切るな」以上に、優先されるセオリーがあるのです。それは・・・・・・・
グッド・フェローズ
あらすじ
子供の頃から念願だったマフィアの仲間入りを果たしたヘンリー(役:レイ・リオッタ)だったが、ボスの命令に逆らったがために泥沼にはまり、とうとう身内からも命を狙われてしまうのだった・・・・
見どころ(ネタバレあり)
社会の外で生きる人の基本的な作法は「仲間を殺すな、仲間のために人を殺せ」です。以前紹介した映画「殺されたミンジュ」に登場した脱法的な集団もそうでしたし、マフィアの行動原理も基本的には一緒です。

しかしわたしたち社会の「内側」で生きる人たちは、普通は「人を殺す」という発想すら思いつきません。なぜならば「そのように」育っているからです。
実施あ問題として、都合が悪くなったらすぐに人を殺すような社会では、身動きできない満員電車に乗るどころか、ホームで電車を待つことすら怖いはずです。(いつ背中を押されるかわからない!!)
だからわたしたちは、社会人として「超えてはいけない一線」を共有することから逃れることはできないのです。
しかし社会の外に生きる人たちですら、仲間を売ることが正当化される(しかない)ことがあります。「仲間を売る」ことが正当化される場合とは、、、、どんな場合でしょうか?
その答えは映画のラストで明らかにされます。マフィアの掟に興味がある方は是非とも鑑賞してください。