アメリカの有名な投資家であるジェシー・リバモアは、ウォール街のグレートベアという異名をもち、『感情をコントロールせよ』という名言を残しています。
しかし感情をコントロールするのは至難の業です。「感情をコントロールせよ」という名言を残したジェシー・リバモアも4度目の破産を経験した6年後に「どうしようもない。事態は悪くなるばかりだ。私は戦うのに疲れた。」という遺書を残して自ら命を絶っています。
日本でも「高速道路でのあおり運転」が危険すぎると話題になったことがありましたが、それでも「あおり運転」をするドライバーが後を絶ちませんし、他人からの口撃に腹を立てて衝動的に暴力をふった結果、逮捕されてしまう人もいます。
どうすれば感情に振り回されない生活を送れるのでしょうか?
感情はコントロールできるのか?
感情をコントロールするは至難の業です。なぜならば感情は自然災害のようなものだからです。
例えば「気づいたら腹を立てていた」とか、「知らず知らずのうちにムカついていた」・・・・という場合がほとんどです。
感情にはネガティブな感情とポジティブな感情がありますが、どうすれば自然災害のような感情をコントロールできるのでしょうか?
わたしは感情をコントロールすることを諦めることをおススメします。
その理由は「感情をコントロールするのは不可能に近いから」です。なぜ感情をコントロールすることは「不可能に近い」のでしょうか?
その理由を理解するためには「感情が発生するメカニズム」を理解するのが近道です。
感情のメカニズム
感情のメカニズムを簡単に説明します。感情は「想定外」のことが起きた時に発生します。
宝くじが当たって嬉しいのは「まさか当たるわけがない」と信じていたからです。仲間に裏切られて悲しくなるのは「まさか裏切られるわけがない」と認識していたからです。
つまり感情の原因を元から絶つためには、「想定外のこと」を発生させないようにする必要があります。しかし残念ながらわたしたちは想定外のことから逃げることはできません。
近代社会は「自動販売機」のようなものです。プライベートでもビジネスでも「ボタンを押せば飲み物が出てくる」というような予測の上に成り立っています。
しかし予測が外れることもあります。自然を予測できないどころか、いつも近くにいる仲間が腹の中で何を考えているかすら実際のところは「わからない」のです。
「いろんなことがわからない」ということを認めることができれば、「感情をコントロールできる」という発想こそが「できそうもない幻想」であることに気づけるはずです。
もし本気で感情に振り回されたくなければ「マシーン」になるしかありません。ナチス戦犯のアドルフ・アイヒマンが「やるのがわたしの仕事だったから。」という理由で、アウシュビッツ収容所へのユダヤ人大量移送に関わったように。
しかし何かを期待してしまうのが人間であり、ネガティブな感情があるからこそ「なにくそ!」と頑張れるのが人間であり、達成感に浸る喜びをなかなか捨てられないのも人間なのです。
とすればわたしたちが「感情」に向き合う現実的な態度というものは、感情をコントロールすることではなく、「感情を受け入れる」ことになるのです。
そしてせっかく感情を受け入れるのであれば、あらゆる感情を人生を豊かにするためのスパイスとして味わうことをおススメします。
感情は人生を豊かにするスパイス
あなたは「これまでさんざん振り回されてきた感情をスパイスにすることなどできるだろうか?」と不安になっていることでしょう。
不安になるのは「わからない」からです。しかし心配はいりません。「あらゆる感情の正体」を理解すれば、自然と不安はなくなるはずです。
ここから先はあらゆる感情について、それぞれの正体や対処方法ついて解説します。是非とも参考にしてください。(続きは準備中)
ネガティブな感情
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ポジティブな感情
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