借りたお金は返さない?

借りたお金は返さない

借りたお金は返さない」というのは権力者(国家、銀行家)の常識です。あなたは驚くかもしれませんね。

「借りたお金は返すのが常識でしょ?」って思うはずです。でも残念ながら事実です。

ではなぜ?「借りたお金は返さない」という暴挙がまかり通るのでしょうか?

ズバリ答えは「銀行がわたしたちに貸したお金は銀行のお金ではなかったから。」です。

カラクリは超簡単

住宅ローンの申し込み時に必ずサインさせられる書類と言えばなんでしょうか?そう、、、、『借用書』ですね。

借用書には、毎月いくら支払うか?支払いはいつまで続くか?滞納したら担保の不動産が競売にかけられることなどが記載されています。

わたしたちはついつい、銀行がわたしたちに貸してくれるお金は「どこかの金庫に眠っていたお金」だと錯覚してしまうのですが、完全なる誤解です。

銀行がお金を貸す時やることは、『銀行口座残高の数字を増やすこと』です。ひらたくいえば、「銀行のシステムに、貸し出した金額分の数字を入力することだけ。」です。

つまりお金は最初から動いていないのです。お金は『借用書』を価値の源泉として、無から生み出されたのです。

実は無からお金が生み出される摩訶不思議な仕組みは『信用創造』といって一般に知られているものです。

信用創造の仕組は中学校の教科書でも説明されているはずなのですが、教科書ではさも難解な仕組であるかのように説明されるので、ほとんどの日本人は信用創造のカラクリを理解せずに大人になるのです。

昔のお金と現代のお金は別物

お金の価値は『金(ゴールド)』で担保されていました。裏を返せば地球にある『金(ゴールド)』以上のお金は発行できないという縛りがあったのです。

しかしその縛りは1971年のニクソンショックによって破られました。当時アメリカの大統領だったニクソンは「ドルを銀行にもってきても金(ゴールド)とは交換しないぞ!」と宣言したのです。

世界の基軸通貨であるドルに価値の裏付けがなくなった。。。という事実は、大事件であるはずでした。ドルが紙切れ同然になったことを意味するのですから。

しかし、、、、、驚くべきことに、、、、、現代人のわたしたちはドルにしても、日本円にしても、ユーロにしても、『お金そのものに絶対的な価値がある』と100%思い込んで生活しています。

しかしお金そのものに絶対的な価値などないのです。なぜならば、あくまでもお金は『借用書』という「わたしは将来数十年にわたってお金を返済していきます。」という信頼という価値によって支えられているからです。

価値があるのは『これから何十年も返済を続けます。』という借用書や、売却したらまとまった金額になる不動産にあるのであって、お金そのものに価値があるわけではないということです。

わたしたちだけでなく、企業も国もお金を調達するときは代わりに何かを差し出す必要があります。例えば企業がお金を借りる時は『社債』を発行しますし、政府がお金を刷るときだって『国債』を発行する必要があるのです。

これまでの話をまとめると、『価値があるから、お金が生まれる』という順序であることがわかります。

具体的には、金(ゴールド)という価値が存在してはじめて「お金」の価値が信用されたように、借用書・社債・国債という価値が存在してはじめて「お金」の価値が信用されるということです。

これまでお金が生まれるカラクリについて疑問をもたずに生活してきたのであれば、すでに頭の中かごちゃごちゃに混乱しそうになっているかもしれませんが、本当に面白いのはここからです。

増殖するお金

『価値が生まれて、お金が生まれる』ということの実例は「石油」です。具体的には「中東で石油が発掘されるから、ドルが生まれる」といった具合です。(実際のカラクリはもっと複雑ですが込み入った説明は省略します。)

米国が中東の石油にこだわるのは、石油がドルの信用を担保する貴重な資源の一つだからです。その証拠に、石油の取引のほとんどは『ドル決済』であり、『ユーロ決済』や『日本円決済』はほとんど認められていません。

さて、、、、、「中東で石油が発掘されるから、ドルが生まれる」という説明を聞いて、あなたは疑問に思わないでしょうか????

わたしは素朴な疑問をもちました。「石油はいずれ燃料にされて地球から姿を消す。なぜ?お金だけが姿を消さないのだろう?」と。

お金の役割の一つには『価値の保存』があります。しかし石油というお金の裏付けとなる価値がなくなった状態で、お金に果すべき役割などあるわけがないと疑問になりませんか?

そしてここからが本当に面白いので、、、、小声であなたに伝えたいことなのですが、、、、、

お金の価値の源泉がこの世から姿を消すのに、お金は姿を消さないということだけでも驚きなのに、、、、、お金は自動的に増殖していくのです!!!!!!!!!!!

金利の謎

お金が自動的に増殖する理由は『金利』です。金利を正当化する一番簡単な説明はこうです。

もし手元にあるお金を投資していたら、リターンが得られたはず。そのお金をあなたに貸したんだから、あなたからリターン(金利)をもらっても文句はいわれないはず。

一見すると反論することのできない完璧な理屈です。しかし冷静になって考えてみれば、大きな穴が空いています。

お金が自動的に増殖するという理屈の大前提は、『世界経済が無限に成長し続ける』です。「お金を投資していたらリターンが得られたはず。」という主張はそういうことです。

しかし世界経済が無限に成長し続けることなんてありえません。「地球の資源は無限か?」と質問されれば、地球の資源が無限なわけがないことぐらい小学生でも理解できるはずなのに、なぜか現代人は世界経済が無限に成長することを疑いもしません。

そもそもお金がこの世に生まれた時に存在していた『価値』(石油等)のほとんどは、時間とともにこの世から姿を消しているのです。そのような状況で、お金だけがこの世に残るという摩訶不思議な状況は、1971年のニクソンショックから続いていることです。

結果、世界は「歴史上もっともお金が余っている時代」に突入しました。そうなんです。この世にお金は余っているのです。お金が余るなんてことは、歴史上、かつて一度もなかったことです。

世界中でお金が余っている

「お金が余っている」という状況は、わたしたち一般人にはなかなか実感をもてないでしょうが、スポーツニュースをみていればそのことを理解できます。

例えば、ネディーヌ・ジダンという元・サッカー選手がいます。イタリアのユベントス、スペインのレアル・マドリードなどで活躍したスター選手です。

ジダンがユベントスからレアル・マドリードに移籍した2001年時点の移籍金は7,750万ユーロ(約100憶円)でした。当時は100憶円という金額に誰もが驚きました。

しかし2017年には、ブラジルのスター、ネイマール選手がスペインのバルセロナから、フランスのパリサンジェルマンに2億2,200ユーロ(約290憶円)で移籍しました。

ここで質問です。ネイマール選手は、ジダン選手よりも3倍の価値がある選手なのでしょうか?

回答するのが難しい質問ではあるのですが、おそらく答えは『ノー』でしょう。

ヨーロッパサッカーの世界では、首をかしげてしまうような高額の移籍金が頻発しています。高額な移籍金が発生する状況を『移籍金バブル』と表現する人もいるぐらいです。

しかし、、、お金のカラクリを理解したあなたなら、もう高額の移籍金に驚くこともないはずです。お金は余っているのです。だから高額の移籍金が実現するのはむしろ必然なのです。

裏を返せば、お金を消費したくなったり、投資したくなったりする魅力的な『価値』が世界レベルで不足していることを意味しています。お金は黙っていても自動的に増殖していく一方で、お金の裏付けとなる付加価値の創造が追いついていないということです。

『価値』が不足していることを実感できなければ、日本で一番お金をもっている60代以上の方々に質問してみてください。「なにがなんでも欲しいものありますか?」と。

住宅ローンは完済した、車も買い替えた、あとは自宅のリフォームとお墓の準備ぐらい、、、、カラダの動く範囲で仕事するかもしれないけど、今後は無理をせずに平穏な生活を過ごしたい」という人が多いはずです。

で、、、、、、ここまで理解したあなたならきっと「貯金」をすることに今までのような魅力を感じないはずなのです。

それでも貯金するのか?

これまでの解説を理解したあなたなら、『お金』は『価値』ではないということが理解できたはずです。『お金』と『価値』は本来は独立した概念です。

あなたの理解をさらに深めてもらうために、もう少し具体的な話をします。

これまでの説明で『価値』といってきたものは、具体的にいうならば日本のGDP(国内総生産)のことです。

その一方でこれまでの説明で『お金』といってきたものは、具体的にいうならば日本の『日銀当座預金』(民間銀行が日本銀行に預けた預金:約380兆円)、『紙幣・貨幣』(約180兆円)、『預金』(約1,200兆円)、投資信託等(340兆円)のことです。今回の講義ではそれらを総称してマネーということにします。

わたしたちが確認するべきポイントは、GDP(価値)とマネー(お金)のバランスです。

もしGDP>>マネーの状態が続けば、日本はデフレになる可能性が高いです。例えるなら石油(価値)がどんどん採掘されるのに、石油を売買するお金が足りなくなるという状況ですから、石油の値段が安くなるのは自然なことでしょう。

一方でGDP<<マネーという状態が続けば、日本はインフレになる可能性が高いです。例えるなら石油(価値)が1摘も採掘されないのに、石油を売買するお金だけが刷られるという状況ですから、石油の値段はどんどん高くなるのが自然です。

さて、現在の日本は「GDP>>マネー」の状態でしょうか?それとも「GDP<<マネー」の状態でしょうか?

ズバリ答えは「GDP<<マネー」の状態です。

なぜならば、日本のGDPはバブル崩壊後ほとんど成長していないのに、日本政府は量的緩和政策により日銀当座預金(マネー)を増やしたからです。

あなたはGDPが成長していないのにマネーの総量だけが増加し続けるということがどういうことかわかりますか?ズバリ答えは「お金の価値が薄まる」ということです。

インスタント味噌汁に2倍のお湯を入れたら味の薄い味噌汁が完成するように、GDPが成長していないのに、お金だけが増殖すれば、お金の価値が薄まるのも当然のことなのです。

以下のグラフをご覧ください。日本国内の日銀当座預金と紙幣・貨幣の総量は、ここ15年間で約5倍に増加しています。お金の価値はどんどん薄まっているのです。

日銀当座預金+紙幣・貨幣の推移

借りたお金は返さない

「お金の価値が薄まっている」ということは、、、、、わたしたちの銀行預金の価値は黙っていても薄まっていくということです。

現在あなたが銀行に100万円預けているとしても、10年後の100万円には現在の100万円の価値はない可能性が高いです。なぜならばこれからもお金はどんどん自動的に増殖するからです。

1980年代の大卒の初任給は月8~9万円でしたが、2018年には20万円を突破しました。

金融のカラクリを理解していない人であれば「日本は40年間で2倍以上も豊かになったんだなぁ。大卒の初任給は2倍以上になった!」と喜ぶでしょうが、そういう人は『1円の価値は過去も現在も未来もずっと同じ』と無意識に誤解してしまっているのです。

もっとわかりやすい例を挙げれば、吉野家の牛丼(大盛)が250円から500円に値上げされたとします。牛丼(大盛)の価値が2倍になったといって喜ぶ人はいないはずです。

つまりお金は価値をはかるモノサシにはなるけれど、その目盛の大きさはGDPとマネーのバランスによって変化するものだということです。

ここであなたの血と汗と涙の結晶である銀行預金について考えてみましょう。

あなたの預金通帳に印字されている数字は、あくまでも数字でしかなく、絶対的な価値を保証されたものではないということは覚えておいてください。もっとストレートにいうならば、あなたの預金通帳に印字された数字の価値は、今後もゆるやかに減少し続けるということも覚えておくといいでしょう。

RICHな人は知っている

RICHな人は「現金・預金は資産でない。」ということを理解しています。ですから必要以上の現金・預金を所有することをしません。

なぜならば、(繰り返しになりますが)、現金・預金を保有するということは、価値が目減りしていくことを黙ってみて何もしないことと同じことだからです。

ですからRICHを目指す人は、現金・預金を積極的に資産にすることを考えるのです。でもそんなことをされたら一番困るのは「政府」です。

わたしたちの預金は、銀行を通じて政府を支援することに使われています。具体的には、銀行はわたしたちの預金を元手にして政府から日本国債を購入することで、日本の財政を支えているのです。

もし日本国民が戦時中から続けてきた貯蓄習慣を辞めてしまったら?????国債を購入する人がいなくなるということですから、日本政府の金づるがいなくなってしまいます。

だからこそ、政府、官僚組織(主に財務省)、メディア(テレビ・新聞)、銀行は、あの手この手で『ある思想』を国民に埋め込もうと必死になるのです。

ある思想とは、、、、『お金の価値は絶対である』という価値観です。おそらく世界でももっとも信仰されている思想だと思います。

メディアは「勝ち組」、「負け組」という言葉を開発してわたしたちにささやきます。「お金があったらいい暮らしできるよ?」と。

また銀行は「マイホームをもつことは日本国民の夢!」と宣伝し、20年、30年と長期間の支払いが続く住宅ローンの契約を迫るのです。

さらに政府は「住宅ローン減税」などを導入し、『借金して夢のマイホームを購入することがお得』であるかのような演出をします。

結果、日本人のほとんどは『お金の価値は絶対である』という価値観に疑いをもたず、少しずつ『お金教の信者』としての信仰を深めるのです。

キリスト教徒も、イスラム教徒も、仏教徒も、みんなお金が大好きです。「恋人や友人は裏切るけどお金は裏切らない。なぜならば、お金には絶対的な価値があるから。」と本気で信じている人は多いのです。(もしかするとあなたもそうなのでは?)

お金教の信者はRICHになれない

お金教の信者であるかぎりは、一生お金に支配される生活から抜け出せません。

お金教の信者にとってはお金を失うこと以上の恐怖はありません。ですからどんな手段を用いてもお金を得ようと必死になるでしょう。そして手に入れたお金はせっせと貯金するようになります。なぜならばお金教信者にとってはお金は何よりも価値のあるものだから。(お金に本質的な価値などないし、時間の経過とともに価値が目減りすることにも気づけない!!!!残念!!!)

一方でRICHな人はお金がないことに恐怖を感じません。むしろお金よりもお金の裏付けとなる「価値」を創出することに必死になるでしょう。そして「お金は後からついてくる」という余裕のある気持ちのまま、お金は自然と集まってくるのです。

あなたは『お金教の信者』になりたいですか?それとも『RICH』になりたいですか?

現代の金融の仕組はあきらかに労働者をムチで叩くような仕組みになっています。

借金した時の気持ちを思い出してください。住宅ローンを契約した時の気持ちを思い出してください。きっと『頑張らないと!!!』と奮起したはずです。

労働者が頑張ると一番喜ぶのは政府です。なぜならば労働者が頑張れば頑張るほどGDPは成長し、GDPから税収を得ることができるからです。

そして残念ながら労働者がいくら頑張ってGDPを成長させても、、、労働者が豊かになることはありません。なぜならば労働者が豊かになれない仕組が、あかたも『当たり前』のように仕掛けられているからです。(詳しいカラクリは長くなりすぎるので割愛します。)

普通じゃないアドバイス

『世界第三位の経済大国日本でマジメに頑張って仕事をしているのに豊かになれないのはオカシイ』と思うなら、あなたは正常な思考力の持ち主です。

しかしわたしたちをRICHから遠ざけるカラクリは『目に見えない』のです。ですから普通の暮らしをしている限り、お金の不安から抜け出せないという状況が続くのも当然のことなのです。

借金も目に見えません。勝ち組・負け組も目に見えません。いつもわたしたちが目にするのは借金らしきもの「借用書」であったり、勝ち組であるかのように振舞うテレビタレントだったりするわけです。

前回の講義と、今回の講義で、『テレビは捨てろ』、『必要以上の貯金はするな!』(必要なお金は貯金してくださいね。)という明らかに普通じゃないアドバイスをしました。

無視したくなる気持ちはわかりますし、実際、この講義を聞いている人の10人中9人は無視すると思います。

テレビを捨てるのも辛いだろうし、貯金を引き落として投資するのも恐怖でしかないでしょう。

テレビを観なければ「世間から取り残されるのではないか?」という漠然とした不安を抱えるでしょうし、貯金を引き出して投資をすれば「お金を失うのではないか?」という恐怖と闘うハメになるのは明らかです。

でも今回の講義を読んでいるということは、あなたは『普通が嫌』なんですよね?『RICH』になりたいのですよね?

あなたが『普通の人』を目指すとしてもわたしは何一つ困りません。ですから『普通』を目指すか、『RICH』を目指すのかはあなたが決断すべきことです。

次回からはRICHになりたい方のために、『普通の人』と『RICHな人』を比較していきます。『RICHになりたい方』のみチェックしてくださいね。

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