「実力があれば成功する」がウソな理由

実力があれば成功する

「実力があれば成功する」という考え方は、冷静に考えれば怪しい考え方です。

しかし「実力があれば成功する」という考え方を100%信じているとしか思えない行動をしたばかりに、うまくいかないと悩んでいる人は本当に多いのです。

『スキル主義』の落とし穴

成功するためには成長する必要があり、成長するために何かしらの「スキルを身につける」という発想をする人はとても多いです。

わたしも「副業で稼ぎたい・・」とか「起業したいです・・・」という人に数多くあってきましたが、ほとんどの人が何かしらのスキルを学習中であると教えてくれます。

もちろん実力(スキル)は重要です。勉強したりスキルを身につけることは非常に結構なことです。しかしそれだけではダメなのです。

例えばあなたが海外の大学に留学することを検討していれば、「筆記試験」や「面接試験」などの対策をするのは当たり前です。

しかしそれだけでは海外での留学生活を実りのあるものにすることはできないでしょう。例えば「日常会話」もできるようにならないと現地で友人をつくるのは難しいはずです。(英語の筆記試験はできるけど、英語を話せないという日本人は珍しくない。)

ここでいう筆記試験や面接試験は「実力」に該当し、日常会話は「実力以外の重要なこと」に該当します。「実力以外の重要なこと」とは一体なんでしょうか?

成功とは?

「実力以外の重要なこと」を理解するための近道は、「成功とは何か?」ということについて理解するのが近道になります。

成功とは「他人の価値観に沿って生きること」です。つまり他人に認められてはじめて「成功」するのであり、いくら実力(スキル 等)があっても自己満足のままではどうしようもないのです。

勘のいい方であれば「実力以外の重要なこと」の正体がわかったはずです。そう。「他人から認められること」です。ひらたくいえば、「アイツはスゴイ」と思われる必要があるのです。

つまり「実力」⇒「成果」⇒「他人からの承認」≒「成功」という図式が成立しているのです。そしてここで注目すべきは、「他人からの承認を得るのに必ずしも実力が必要なわけではない」という事実です。

もしあなたがこれまでの人生で「なぜ?あの人がそんなに評価されるのかわからない」という経験をしたことがあれば、わたしがいわんとしていることがわかるはずです。

成果とは「自分の成果」でなくてもよいのです。「他人の成果」でもいいわけです。興味深いことに大企業ではなにかしらの「成果」がでると、「あの件は、わたしも関係していた」などと漁夫の利を狙う人がチラホラ発生します。(笑)

しかし「実力があれば成功する」を無意識に信じていると、他人から承認されることを嫌います。そして「結果を出せば認めてくれる」などと勘違いしてしまうのです。結果としてあなたの成果ですら横取りされてしまうこともあるでしょう。

巧言令色(こうげんれいしょく)という四文字熟語があるように、「言葉巧みな人物は信用してはいけない」というネガティブなイメージがあるのも確かだと思いますが、言葉巧みな人が他人からの承認を得て成功している現実も見過ごしてはいけません。

例えばあなたは「外資系の企業は人間関係もドライなのだろう」と思うかもしれませんが、外資系の企業(特にアメリカ系)はあなたが想像する以上に「ウェット」です。部下は出勤すると毎日上司のネクタイを褒めにはせ参じるし、常に自分をアピールすることに余念がありません。

ハロー効果

ハロー効果という用語をご存知でしょうか?

ハロー効果とはひらたくいえば、「スゴそうな肩書などがあると、実力以上にその人を評価してしまう傾向がある」という認知のゆがみのことです。

本当の問題

日本でも「人は見た目が9割」という本が2005年に大ヒットしましたが、見た目のいい人は実力以上に評価されやすい傾向があります。

例えばテレビのアナウンサーにイケメンや美女が多いのは、ハロー効果を狙っています。テレビのアナウンサーの発言に対して、視聴者は無意識に「あの人がいうならそうなんだろう。」と思ってしまうものなのです。

しかしおそらくあなたは「わたしはそうじゃないけどね。」という気持ちを心のどこかにもっていないでしょうか?

そう。そこに本当の問題があるのです。誰だって「イケメンや美女は得」という一般論は認めるとしても、「自分はそんなことで他人のことを評価したり判断したりしない」と信じて(錯覚して)しまうものなのです。

政治はイメージ

例えば選挙の投票日に、選挙ポスターの貼られた掲示板の前で立候補者の顔を眺めている人を目撃することはありませんか?

そういう人は無意識に立候補者のポスターから発せられるなんとなくのイメージで投票行動を決めている可能性があるので注意すべきです。

もちろん政治だけでなく、ハロー効果はあらゆるところで目撃することができます。

モノで他人を評価

例えばあなたが車を運転中に、数千万するスポーツカーが近寄ってきたら、「ぶつけたらめんどくさい」という気持ちだけでなく、ああいう車に乗っている人はきっとスゴイ人なんだろうという気持ちになるでしょう。

肩書で他人を評価

またあなたの友人から誰かを紹介された時に、その人の肩書が「社長」だったり勤め先が「大企業」だったりすれば、顔見知りになっておいても損はしないと思うでしょう。

人付き合いだけでなく、ビジネスにおいてもハロー効果は存分に利用されています。

広告のキャチコピー

化粧品やシャンプーに登場する女優さんはもれなく美人ですし、「あんな風になりたい」と思わせる力をもっています。

広告をみればそのことがよくわかります。「この商品はスゴイんですよ!」という気持ちにさせてくれる謳い文句(キャッチコピー)が、これでもかというほど書かれています。

例えばダイエットサプリなら「98%の人が1か月以内に効果を実感」とか、ビジネス系の商品なら「あの成功者も推薦!!」というような文言をすぐに見つけることができるはずです。

アピール上手になるべし!

あなたは「実力があれば成功する」という考え方の怪しさを十分に理解できたはずです。

もちろん「実力が必要がない」という主張をしたいわけではありませんし、わたしがあなたが「実力がないのに他人の成果を奪うことで他人からの評価を勝ち取る」ようなクズでないと信じています。

実力があるのは大前提ですが、実力がある人こそ結果を出し、その結果を他人からの承認につなげてほしいと思っています。

他人から評価されるためには、他人に理解してもらわなければいけません。他人から理解されるためには、あなたはアピール上手にならなくてはいけません。

くれぐれも「頑張っているのに・・・なぜ??・・・評価されないの??」と愚痴をいうような残念な人になってはいけません。愚痴る暇があるなら「どうやってアピールしようか」と考えるほうが建設的です。(よね?)

あなたが出世したいなら上司の顔色の変化を見過ごしてはいけません。素敵な異性の興味を惹きたければ、最高に居心地の良い環境を演出しなければいけません。ビジネスで成功したいなら顧客が望んでいることを顧客よりも理解しなければいけません。その結果、、、、

出世競争では・・・あなたが上司から「こいつは気の利くやつだ」とか「かわいいヤツ」とか「見込みのあるヤツ」という評価を勝ち取れば、あなたが出世できる可能性は高まります。

恋愛では・・・あなたが異性から「あの人といると居心地がいい」とか「あの人はいつもわたしの味方になってくれる」という評価を勝ち取れば、あなたが素敵な異性と交際できる可能性は高まります。

ビジネスでは・・・あなたが見込み客から「あの人はわたしが欲しいものをわかっている」とか「わたしが欲しいものを提供してくれる」という評価を勝ち取れば、あなたの売り上げは自然とアップすることでしょう。

最後に

大事なことを繰り返します。実力があるのは大前提です。しかし実力だけがあっても成功できません。だから成果を上手にアピールすることを忘れてはいけません。

社内で成功したいならゴマスリしてください。恋愛で成功したいなら褒め上手になってください。ビジネスで成功したいならマーケティング上手になってください。あなたの成功を祈っています。

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