なぜ勉強する必要があるの?

「なぜ勉強する必要があるのか?」というテーマに興味がある人は、勉強することを苦痛に感じているのではないでしょうか?

勉強することが苦痛なので、勉強を完全に放棄できればいい・・・・・のですが、あなたも内心では「まったく勉強しないのもマズイ」ということを直感しているのでしょう。

そこで本記事では、人生の先輩たちが「なぜ勉強する必要があるのか?」というテーマについて、どのように考えているのか?ということを、紹介していきたいと思います。是非、参考にしてください!

異世界転生

コーチングの大家であり、認知科学者の苫米地英人(とまべちひでと)博士は、『知識』を『異世界転生』のための土台として位置付けています。

『異世界転生』というと、とあるきっかけで現代人が異世界に転生する・・・・・というストーリーの漫画をイメージする人が多いと思いますが、苫米地博士のいうところの『異世界転生』とは、『自分の理想の姿に生まれ変わる』ことを意味しています。

たとえば、いまよりずっと若返り、頭がよくなり、人間関係が改善し、健康状態もよくなり、経済状態もよくなる・・・・・そんな奇跡ともいうべき理想的な状態への変化のことを、苫米地博士は「異世界転生」と表現しています。

なぜ異世界転生をするのに、『知識』が必要なのでしょうか?

苫米地英人博士は、ユニークな説明をしています。かつてスマートフォンがなかった時代には、男女が親交を深めるためには、電話番号を交換する必要がありました。

『電話番号』というのは『知識』に他なりません。もし電話番号が正しい知識であれば、男女は再び出会うことができますし、逆に不正確な知識であれば、男女が再び出会う可能性は低くなるでしょう。

さて・・・・・わたしたちの実生活を振り返ってみると、すでにわたしたちはたくさんの知識を入手し、そして運用しています。

たとえば受験勉強。もちろん試験問題を解くには知識が必要ですが、それ以外にも、電車に乗って目的地にたどり着くためにも知識が必要です。

もっとわかりやすい例を挙げるなら、お金のやり取りをするにも、知識が必要です。そしてここが重要なポイントなのですが・・・・・知識にもさまざまなレベルがあります。

たとえば「お金の知識」。商品やサービスを購入するときに、お金を払って、おつりをもらうことは簡単です。

しかしもしあなたが事業者であれば、国に税金を支払う必要があります。その場合には、当然、会計や税務の知識が必要不可欠です。

さらに事業を継続するのであれば、より高度な会計知識が必要になります。たとえば事業者は黒字でも倒産することがある(いわゆる黒字倒産)ことを理解するためには、「キャッシュフロー」という概念を理解する必要があります。

つまり、消費者であれば簡単なお金のやり取りをするだけなので、ほとんど知識は必要ありません。しかし事業規模の大きな会社を経営するとなると、それだけ必要な知識は増加します。

さて・・・・・『異世界転生』という切り口で、「なぜ勉強する必要があるのか?」という問いに答えると、どんな結論が導き出されるでしょうか?

もっともシンプルな回答は、「異世界転生したくないなら勉強する必要はないが、異世界転生したいなら勉強する必要がある」というものになるでしょう。

そしてどの程度勉強する必要があるのか?といえば、現在のあなたと、異世界転生した後のあなたとの距離が大きければ大きいほど、その分だけ必要な勉強量は多くなるはずです。

あなたは勉強する必要がありそうですか?

自由になるため

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